李舜臣のこと結婚前、オットのふるさとがアサン(温陽)だと聞いたときは何も知りませんでしたが、当時のガイドブックに「李舜臣の故郷であり、お墓もある所」というようなことが書いてあって、漠然と「じゃ、もしかして、反日感情の強いところかしら?」なんて思っていました。「李舜臣」とは世界史で見たことがあったくらい。あまり知識はありませんでした。 アサンにお嫁に来るとオットはじめ多くの人が「李舜臣」に誇りを持っているようでした。 わたしは、何だか反日感情の現れのような気がして、ちょっと嫌だったのですが・・・ さて「刀のうた」の出版でじわじわとした李舜臣ブームがはじまり、私もこの「刀のうた」を読んでみました。 あ、この「刀のうた」とは最近蓮池さんの翻訳家デビュー作となった「孤将」の原題です。 これは李舜臣の一人称の小説です。 読み終わった後、涙が止まりませんでした。 もちろんこれは小説で、李舜臣が本当にこのように思っていたかは分からないのだけれども、李舜臣の孤独がひしひしと伝わってくるのです。 韓国の英雄、負け知らずの将軍、 けれども敵国からも、また朝鮮という自分が守るべき国からにも追いつめられ、それでも守るために最後まで戦いぬいた・・・ 戦争に勝っても、生き残れるかわからない、そんな状況にありながら敵の銃弾に倒れるまで、戦ったのです。 けれどもこうやって戦場で亡くなったのは幸いだったのかもしれません。 李舜臣の死と共に戦争は終わり・・・まさしく7年戦争は李舜臣の戦争だったといってもいいかもしれません。 このように一冊の本から李舜臣への興味は芽生え始めました。 一体、どんな人だったんだろう・・・ そして去年「不滅の李舜臣」がはじまると、主役のキム・ミョンミン氏が現代に李舜臣を蘇らせたような演技を見せ、また、私のガイドブック的存在である「二つの顔の李舜臣」という本も出版されました。 韓国人にも日本人にも李舜臣の精神は伝えられるべきものです。まだまだ私の李舜臣探求は始まったばかりですが、子供たちに話してあげられるようになりたく思います。 ジャンル別一覧
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